コーチングビジネスを始めたばかりの人にとって、一番最初に悩むのは「自己紹介」だと思います。
相手:「どんなことをしているんですか?」
あなた:「コーチングをやっています!」
相手:「はぁ、コーチングですか・・・」
あなた・相手:「・・・・・・・・・・」
この手のやりとりを、私も何度やったことか…(^^;)
というか今でもたまにやってしまいます。
こうなってしまう理由をご説明します。
それはコーチングを業とする者にとって、「自分がコーチであり、コーチングを仕事としてやっていること」には強いアイデンティティがあり、そのことを誇りに思っていることも多く、つい「コーチングをやっています!」と言ってしまいがちです。
もちろん、このような信念がなければコーチングでビジネスを続けることはできませんから、絶対に必要なことなのですが、
コーチングをよく知らない人や興味がない人に対して、「コーチングをやっています」というのは、「どんなことをしているんですか?」ということの回答になっていないのです。
例えば医者や弁護士、学校の先生など、社会的に認知され、誰でも知っている職業ならその人が「やっていること」の創造がつきますが、コーチの仕事はスポーツ業界やその他一部の人にしか認知されていませんから、「コーチングをやっています」と言われても全く想像ができないのです。
そもそも「コーチング」は「馬車」を意味する「COACH」から来ています。ファッションブランドの 「COACH」 と同じ語源です。
最初は「大切な人や物を運ぶ」、「目的地まで送り届ける」といった意味で使われていましたが、それが次第に教育や経営の分野で「指導者が生徒を導き、目的地まで到達させる」という意味で使われるようになりました。
ですから「コーチングをやっています」=「人を目的地まで導き、到達させる仕事をしています」ということになり、
理屈で言えば「人の目標達成をサポートしている人」は皆、コーチであり、コーチングを行っていることになります。
大学合格を目指す受験生を指導する教師、病気の治療をサポートする医師や看護師、ダイエットをサポートするトレーナー、部下の営業成績アップをサポートする上司…などなど、世の中にはコーチと名乗らなくてもコーチングを仕事としてやっている人は沢山いるのです。
つまり、「コーチング」とは「人の目標達成をサポートすること」です。
また、コーチングは「傾聴」と「質問」を重視したやり方ですから、時々そのコミュニケーションスタイルをコーチングという場合もありますが、本来は「クライアントの目標達成をサポートすること」が意味としてはより本質に近いと言えます。
とはいえ、「どんなことをしているんですか?」という問いに対して、上記のようなことを簡潔に説明するの簡単ではありません。
そこで、私がオススメするのは「3段階自己紹介方」です。
その手順は以下の通りです。
①私はコーチングをやっています。
②人の目標達成や課題解決を成功に導く仕事です。
③〇〇が専門です。(〇〇が得意分野です。)
この3段階の自己紹介なら、あなたのやっていることが上手く伝わりますし、
質問が来たり、次の会話のきっかけが出来たりし易いのでオススメです。
③の専門分野はコンセプトメイキングといって、独自のポジションと差別化材料を明確にし掛け合わせることで、よりインパクトのあるものが作れますが、簡単にはいかないので、また、別の機会にお伝えさせて頂きます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ビジネスコーチ 森山洋光
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